翌日学校に行くと、予想通りアタシと神谷くん、菜実の噂で持ちきりだった。 アタシが歩くと、ほら聞こえて来る。 「やっぱ神谷くんの本命って菜実ちゃんだったんだね」 お前なんか相手にされなかっただろ? 「おかしいと思ったんだよね。神谷くんが奈菜なんかと…」 はい、そうですか。 つうか、呼び捨てすんなよ! 「ザマミロって感じぃ~」 あ゛ー、ムカつく! 黙れ、黙れ、黙れ!! そして菜実が登場した。 「ごめんね、奈菜…。私……」 目をウルウルさせてさ。皆が見てるのを計算してるだろ?