アタシは彼氏が出来てから約2週間、絶好調だった。 ―放課後 「一緒に帰ろ」 「今日は部活に出るから、先に帰ってて?」 「…うん」 部活に出る日でも、アタシを送ってから出てたのに……。 アタシは神谷くんに弱い。 仕方ない。今日はバイトも休みだし、神谷くんが部活をしている所でも盗み見するか…。 アタシは鞄を持って非常階段に向かった。 30分経っても神谷くんは出て来ない。 渋々帰る事にして、教室の前を通ろうとした時、神谷くんの声が聞こえて来た。 アタシはしゃがみこんで、その声を聞く。