NA・NA・MI


「ただいま」


「…遅かったですね」



小野田はそう言ってギロッとアタシを見る。



「…ちょっとね」



アタシはそう言って、買ってきた包丁を慌てて隠した。


こんな物騒な物を持っていたら、小野田が引くだろ?



「まぁ、いいですよ。ちゃんと帰って来てくれましたから」



小野田はそう言って笑い、アタシは自分の部屋へと戻った。


ベッドに横になり、菜実が言った言葉を思い出す。


小野田が死んでる…?



アタシは必死に昔の記憶をたどる。


確かに高校時代、小野田に対する嫌悪感を殆んどの奴らが持っていたのは、覚えているんだ。