NA・NA・MI


小野田に前の部屋に連れて行って貰い、アタシはベッドに横になった。


ここに居れば、飲まず食わずでも結構平気だったんだ。それにこの家は相変わらず落ち着く。


生きているのか、死んでいるのか…。


夢なのか、現実なのかさえ分からない不思議な感覚に襲われる。


そんな優雅な生活を送り、数日が経った頃、小野田が言った。



「実は菜実さんなんですが…」



アタシは一気に正気に戻る。



「菜実?!」


「僕、付き合ってたんです」



アタシは空いた口が塞がらなかった。


菜実が小野田と…?


菜実のタイプが小野田のはずがない。