門はゆっくりと開き、又少し冷たい風を肌で感じた。
以前来た時と何も変わってない。
「ねぇ小野田、アタシずっとここに居てもいいの?」
「勿論です。それから余り外には出ない方が良いと思います」
「何で?」
「美しくないからです」
「そうね」
アタシは何故か腹が立たなかった。
ここにずっと住みたいからか?
それもある。
でも、アタシの中でもっと大きな理由があるんだ。
小野田だけは誰にも渡したくない。
今までに無い不思議な感情がアタシの中で生まれた。
きっとこの家がアタシを麻痺させるんだ。
そんな気がした。



