NA・NA・MI


「眠れるよ」



どいつもこいつも……。アタシをバカだと思っているに違いない。


早く何処かに行けよ!


そう思った時、小野田が言った。



「良かったら又、あそこで僕と暮らしませんか?」



アタシは小野田のその言葉に息を飲んだ…。



「嫌ならいいんですけど」


「………行くよ」



アタシは小さな声でそう答えた。


他人から初めて貰った優しさなんだ。


綺麗な顔をして綺麗な格好をしていた時、寄って来た沢山の奴らとは違う。


今までキモい以外、何の感情も沸かなかった小野田が、アタシを救ってくれるなんて思いもしなかったよ。