NA・NA・MI


翌日、お店に行くと菜実の姿は本当に無かった。


アタシは菜実が居なくなった事に少し寂しさを感じながらも、ホッとしていた。


菜実が居なくなった事で菜実命だった客達が、顔だけは一緒のアタシを指名する。


アタシはクラブホワイトに通うのは止めたけど、相変わらず、そこら辺のオヤジと寝まくって金だけは稼いだ。



金はアタシを裏切らないんだ。



金さえあれば、住む所も食べる物も、欲しい物全てを手に入れられる。


男みたいにアタシを裏切ったりしないんだ。




ソウ…

ウラギッタリシナイ……。