NA・NA・MI


「さぁ」


「いいよ。自分でも分かってるんだ」


「……。もし何かあったら、いつでもここに来て下さい。まぁ、その前に又会うと思いますが」



小野田はそう言って名刺を一枚渡すと、人混みの中へ消えて行った。


アタシは渡された名刺を見る。



小野田 進
東京都世田谷区×××



名前と住所だけで、会社名も電話番号も何も書いてない名刺だ。



アタシはそれをポケットの中に入れた。


困った時はアイツの所にでも相談に行くか。アイツは予言が出来るからな。


アタシは歌舞伎町を後にして、寮へと向かった。