NA・NA・MI


こんな事、大した事じゃない。


アタシはオヤジに渡された5万円を財布の中に入れると、急いでホテルを飛び出した。



気持ち悪い。


身体も頭も気持ち悪いんだ。




「やっと汚れたのね」



振り向くと菜実がアタシを見て笑っていた。



「煩い…」


「ねぇ、どんな気持ち?気持ち悪い?」



菜実は冷たい目で笑ってる。



「黙れ!!」



アタシが怒鳴ると菜実はアタシのすぐ側に来て、耳元で囁いた。



「そんなの、すぐに慣れるわよ」


「お前なんかと一緒にするな!!」


「……いーわよね。それでもアンタは自分で選べたんだから」