NA・NA・MI


「俺、結構遊んでるのかと思ってたよ」


「アタシ、遊んでなんかないよ」


「ごめんごめん」



何故だかハヤトの手は少し震えていて、ハヤトもアタシも無口だった。

でも、心地いい。

アタシ達の席だけ、別世界に居るんだ。



「ごめん、俺、なんか緊張してるわ。昨日ホスト向いてないって言っただろ?女と話すの苦手なんだ」


「慣れたらきっと大丈夫。ハヤトいいヤツだし、きっと売れるよ。だから一緒に頑張ろうよ。歌舞伎町で」


「そうだな」



ハヤトの笑顔が眩しくて、アタシは思ったんだ。



ハヤトはアタシが支える。



惚れた男にアタシは弱いんだ…。