NA・NA・MI


ハヤトは区役所通りの方に向かい、途中にある雑居ビルの中に入って行く。


アタシは黙って、ハヤトの横を歩いた。


そして、゛クラブホワイト゛の看板のあるドアの前に立ち止まると、照れ臭そうにハヤトが言った。



「ここなんだけど…。入るよ?」


「うん」



ハヤトがドアを開けた瞬間、デカい音でノリのいいBGMが聞こえ、一歩踏み出すと、威勢のいい大きな声の大合唱が響いた。



「いらっしゃいませ!」



ホスト達の視線がハヤトとアタシに一斉に注がれる。



「一名様です」



ハヤトは少し震えた大きな声で言った。