NA・NA・MI


「いいよ。無理しないで?」


「…?」


「俺…ホスト向いてないの自分で分かってるし。今まで指名を貰った事がないんだ。クビ寸前。田舎に帰って普通に働くよ」



ハヤトが悲しそうに笑った。



「明日待ってて。アタシ、絶対行くから」



アタシはそう言うと、ハヤトを残して歩いて行き、タクシーを捕まえて乗り込んだ。



アタシは惚れた男には弱いんだ。



今日来るって電話で言って来なかった客とは違う。


アタシ、明日行くよ。

飲み代に5000円なんてバカげてるけど、ハヤトの為に行くよ。