NA・NA・MI


学校が終わりバイト先に休みの電話を入れると、アタシは急いで駅のトイレで変身し、約束の駅に向かった。


駅に着くと洋介はもう先に来ていて、誰かと電話で話している。

アタシは洋介の視界に入り、大きく手を振った。


洋介はアタシに気付き電話を切ると、隣に来てアタシの手を握る。



「用事、大丈夫なの?」


「ああ」



洋介は不機嫌そうで、アタシはシュンとなった。


いつものように商店街を歩いていても、いつもとは違う洋介の雰囲気が怖い。



何かあった?



聞いちゃダメ。

そんな空気でアタシ達は黙って歩く。