次の日、真由美さんは本当に来た。 一応荷物はまとめたけど。 手続きを済ませる。 白い車に乗って一時間ほど揺られただろうか。 青いはずの空が青にはみえない気がした。 過ぎていく建物を目で追いながら 着いた先はひまわり園と書いてある小さな施設だった。 「降りて。 今日からここが貴方の家よ。」 久しぶりに土を踏んだきがする。 施設に入ることなんてなんとも思わなかった。 なんとなく辺りを見渡した。 かわいいお花がいっぱい咲いていたので少しだけ、あの匂いを思い出した。