高校2年春。
4月7日。始業式。
毎日決まった時間に起きて、制服に着替えて、決まった時間に家を出て、イヤホンをつけて好きな曲を聴きながら学校へ向かう。
今日もいつもと変わらない日常。
毎朝、学校に行く時に通る道。
会社に出勤するサラリーマン。
ゴミ捨てをするおばちゃん。
犬の散歩をするおじいちゃん。
小学生、中学生。
いつもと何も変わらない風景。人物。
毎朝、顔を合わせてるとなると挨拶をするようになる。
犬の散歩をするおじいちゃんからは
「今日も1日頑張るんだよ。行ってらっしゃい。」
と声をかけてくれる。
朝から元気な小学生達からは
「今日も色気ねぇーな! まっ頑張れよ!」
なんて生意気な口をきいてくる。
いつもと変わらない日常でつまらないと思うこともある反面、変わらないでほしいとも思う。
この日常に慣れてきて変わることがこわいのかもしれない。
