「紫音ちゃん大丈夫?」


「はい!前に店長から場所を教えて貰ったですし
量も少ないので大丈夫です!」


そう言うと美月さんはしばらく考え
「そうね、今日はお客様も少ないし・・
お願いしようかな!気をつけて行くのよ!」


「はい!」


「あっそうそう!コレ落ちてたからあげるわ」
美月さんが私の手を掴むと
百円玉が二枚チャランと音をたてた
「えっ!?これ??」


「ウフフ、UFOキャッチャーの下を掃除してたら出てきたのよ
これでコーヒーでも買って少しゆっくりしてらっしゃい」
口に人差し指を持っていき春樹には内緒ね
と付け加える


「いいんですか?」


「いつも頑張ってるからご褒美よ」


「ありがとうございます!」
美月さんの優しさにとても嬉しくなり
急いでゴミ出しの準備を始めた