玄関を出てすぐに高月が指差した男を見つけ
肩を掴んで振り向かせた


「おいっ!お前な、これ以上あの子の回りをうろうろするな!」
ギロッと睨み付けながら袋を突き返す


すると男は黙ったまんま俺をじっと見た


「っ!!」
俺よりも身長が高く何よりその整った顔から放たれる威圧感に一瞬たじろいでしまう

それと同時に違和感を感じた


あれ・・?何だろう・・?


いやいや、そんな事より
がつんと言わないと!
「あんまりしつこいと警察を呼ぶからな!」


これで大丈夫だろうと思ったが

その男から
「いい心がけだ」
と思いもしない言葉が返ってきた