大好きな君へ 〜伝えたくて。桜の花びらと私と君と〜

歩いていると

その瞬間、私の目にどこか見覚えのある後ろ姿が飛び込んできた。

この学校の制服のブレザーを着て、本を読んでいる男子。

まさか…ね…

その後ろ姿を見て私はひとりの男の子の顔を思い浮かべた。

期待と緊張に溢れた気持ちを抑えながら自分の机に向かう。

自分の席につき、もう一度その姿を目で確認した。

私の斜め前の前の席。

そして、私はもう一度1年4組の名簿を見た。

…え?

“井藤大翔”

男子の名簿の出席番号2番の欄にその名前があった。