「明里ー!」

「あ、亜美!一緒に帰ろー!」

私達は家が近いので、同じ電車に乗って、一緒に帰ることになる。

「ね!そういえば、全クラスの名簿表見たんだけど、

明里のクラス、井藤大翔が…いるよね?それって…」

同じ小学校だったからもちろ亜美は大翔のことを知っている。

「大翔だったよ。」

「うそ!まさかとは思ってたけど本当に!記憶思い出してた?」

「全然。」

「そっかぁ。」

少し興奮気味だった亜美の顔はすぐに元に戻った。

亜美はあの時その場にはいなかったけど、

噂を聞きつけてすぐに現場にやってきたのだ。

だから、事情は全てよく知っている。