大好きな君へ 〜伝えたくて。桜の花びらと私と君と〜

「大翔!?大翔ーーっ!?」

「ねぇ、私だよっ。明里!」

何度呼び掛けてもダメだった。

「誰?」

彼は事故に関わっている記憶をショックで失った。

友達、学校、家の近所の人たち、そして…私。

言葉や自分の名前、家族は辛うじて覚えていたものの、大半のことは記憶を

なくしていた。

だから、彼は遠くへ転校した。

すべてをやりなおすため。