大好きな君へ 〜伝えたくて。桜の花びらと私と君と〜

ピーポーピーポー

そのとき鳴り響いていた救急車の音は、

いまでも耳のなかに強く残っている。

運よく校舎の周りに咲いていた桜の木々が落ちる彼の体を支えるクッションとなり、

大怪我は覆ったが、最悪の事態にはならなかった。

しかし、彼は

記憶を失った。