「最近さ、悠真に話しかけてないじゃん?やっぱ、あいつが素っ気ない態度ばっかりとるから愛想尽かしちゃった?」





なんだか寂しそうな表情でそう聞く。





『……ううん、違うの。私が悪いの。野崎くんを傷つけちゃったから。』




「それは、どうゆうこと?」








篠原くんになら話してみてもいいよね。
私は意を決して、全てを話すことにした。




『実は……』





それから私は、入学前の出会いから、最近のことまで全部話した。











「…そっか。そうだったんだ。それは確かにあいつにとってはかなりショックだったかもな。」




「実はあいつ、その入学直前の春休みに女に裏切られてんだ。」



それから篠原くんは、私が初めて出会ったあの日から入学式の間にあった出来事を私に話してくれた。