欲望

その他

速水 杏/著
欲望
作品番号
1134206
最終更新
2014/11/19
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
人の欲求というのは、限りがない。

例えば、今、コーヒーが飲みたいと思う。

自宅でインスタントコーヒーを入れてもいいし、カフェに行ってエスプレッソを飲むかもしれない。

とてもおいしくてホッとするひととき。すると、少し空腹を感じる。

家でパンを焼くもよし、カフェでサンドイッチやケーキセットを頼むかもしれない。

念願のコーヒーと空腹を満たしてくれるパンやケーキ。・・・たまらない。

そのうち今度はウトウトと少し眠たくなってくる。

横になりたいと思うかもしれないし、机に顔を突っ伏して昼寝を決め込むのもありだ。

眠り込んでから数分たった頃、携帯電話の着信が鳴る。

見ると恋人からの電話だ。慌ててとり話し出す。

今日の朝からの出来事や、昨日会えなくて寂しかったコトなどetc。

伝えたい言葉とともに、とても恋人に会いたいという衝動にかられる。

聞けば、今日は仕事が早く切り上げられそうだと言う。

喜んで会う約束をして電話を切ると、ウキウキとメイク直しをして髪形を整える。

早く会いたい。約束の時間が早く来ないかとじれったく思う。

今はただ、早く恋人に「会いたい」。

コーヒーが飲みたかった自分も、空腹を満たし少し眠りたいと思う自分も今はもういない。

こうやって、欲求というものは、気づかぬうちに1日の中で

幾種類ものかたちを変え

人の感情を刺激し、揺さぶり、影響を与えている。

その欲求に従って、人は行動し、はたまた振り回されてもいる。

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