公園から野口君を離させろということか。

公園につくと予想通り野口君がいた。

友達の何人かと笑いながらこっちへ近づいてくる。

「おい、隼人。お前さあ分かってねーの?ここは俺たちの陣地なんだから、中まで入ったらどうなるか分かってるよな?」

野口君がニヤニヤしながら隼人に詰め寄るのを私は全力で阻止した。

体格はいいが、私なら軽く倒せるレベルだろう。

中学生と小学生じゃレベルが違う。

「なんだよ、このババア」

自分がババア呼ばわりされたのが初めてだったので驚いた。というかカチンときた。

何なんだ。この生意気な子は。

「ババアじゃねーよ、俺の世界一のヒーローだ!」

「こいつがー?どうみたってババアじゃねーかよ。こいつに倒されるくらいなら死んだほうがマシだよ」

ついに頭にきた私は口を出した。