もしあの時に戻れたなら、君を傷付けずに済んだかもしれない。

「あー、もう恥ずっ!」


真っ赤になって顔を逸らす悠と、それをからかっている玲奈はどう考えてもお似合いというか…凄く仲が良いのはよくわかるから。


「洸夜」


私が小さな声で呼ぶと、洸夜は哀しげな瞳で私を見た。多分、私が洸夜に向けていたのも、同じ瞳だったんだろう。


幼馴染みだし、2人のことが大好きだから、応援してあげたい。


その気持ちは2人とも同じ。
でも、自然と私達は好意を抱く相手に接しずらくなってしまった。


「相変わらず仲良いね、あの2人」


私がいえば、


「そうだね」


洸夜はただそう返すだけだった。