11時ごろになって

そういえばあの子来るまで待ってるのでっていったよね。


7月の蒸し暑い中ずっと待たせてるのも可哀想だし


少し様子を見に行こう。



駅に着いて辺りを見回すといなくて。


やっぱ、帰ったか....




体の向きを変えて帰ろうとした瞬間




「....?」


腕を掴まれて振り向くと



「やっぱり、来てくれた」


キラキラ眩しく笑う佐野君。