私の友達 坂戸 蒼は
よく私の恋の話を聞いてくれる友達。


一時期とても仲が良かったが
2年生になってクラスが別れたのもあり
あまり話す機会がなかった。

私が隆弥と付き合う前に
1度何人かで遊んだことがある。

「ねぇ!せっかくだからビンゴで
罰ゲームつけようよ!!」

の一言が始まりだった。

一発ギャグや好きな人暴露など
平凡な罰ゲームばかりだったが
時々。過激な部分があった。

右隣の人におんぶしてもらう。や
左の人にキスをする。など
私たちにとって、遊びでは済まされない。

全員が本気で参加していた。

私は運が悪かったのか。
罰ゲームで目の前の人と抱きつく。
というものが当たってしまった。

目の前の人...。


隆弥だ。



私は恥ずかしすぎてそれを断っていた。

他の男子が

「じゃあ。変わりに蒼がやればいーじゃん!」

と無茶ぶりをしていた。

こうなるともう後には引けないし。
改めて自分から抱きつくとも言えない。

申し訳ないが蒼にやってもらうことにした。