新しいクラスになって少し日にちがたった時

個人の目標を書いた紙を
廊下の掲示板に貼ってくれと先生に言われ
仕方なく数名で貼っていた。

人数が足りないと思ったので
ドアから席が近い隆弥に

「ねぇ、貼るの手伝ってくれない?」

と言ってみた。


「いいよ!」

と笑い来てくれた。

...優しい人なんだ。と私はふと思った。

私は画鋲が苦手で取るたびに
焦っていた。

隆弥はそんな私に気づいたのか

「それ、貸して。」

と言い画鋲の入ったケースから
数個取って手の上にのせてくれた。

「あ、ありがと」

私は照れながらうつむいていた。

「画鋲苦手なんだ。面白いね。」

とイタズラっぽい顔で笑っていた。



ドキッ.........。



私、今どんな顔してるのかな。
私に気をきかせてやってくれたんだろう
って思っててもこんなにドキドキするなんて。