それだけ書いて保存をする。



カメラのアプリを立ち上げ、目の前に広がる海を写真に修めた。



メールに写真を添付し送信をした。



送信ボタンを押すときドキドキしたが、押してしまうと心がすっと軽くなるのを感じた。



スマホの時計は午後の一時を示していた。


道理でおなかお腹かが減るはずだ。




さあ、ゆっくり帰りながらコンビニで何が買って食べよう。


同僚のヤツがいつも食べてる弁当にチャレンジしてみよう。


来る途中に大きな電気屋もあってから、そこにも寄っていこう。


なんだか別のワクワクがやって来た。


自由を満喫していた。


立ち上がり、腰の砂を払う。


すると腰をスマホがブルブル震えた。


電話だ。




相手は蘭だった。



俺は覚悟を決めて、通話ボタンを押す。




「もしもし、今なにしてる?」

 
あの懐かし声がそう言った。