知らない人達とエレベーターでオフィスへ。
多分別の会社の人。
いつもの様にドアを開けオフィスへ入る。
皆に挨拶をしながら席に着く。
机の上のパソコンをオンにする。
早速電話が鳴る。
ああ、いつもの朝だ。
受話器をとり仕事をはじめた。
案の定仕事はお昼を少し過ぎた頃片付いた。
急いで休憩スペースへ移動。
朝コンビニで買ってサンドイッチを食べ始めた。
ガランとしたスペースの中で一人でスマホを確認する。
SNSに彼からのメッセージを見つけた。
今日は東京で仕事らしい。
雲のかかった富士山の写真の添付つき。
新幹線の中から撮影したのだろう。
名古屋に着くのは夕方6時頃。
JRの高島屋のそばの時計の下で待っている。
と書いてあった。
彼恵介は上場企業機械メーカーのエンジニアだ。
私の様に、学歴のない女性には少し不釣り合い
だと思う 。
多分結婚したら幸せになる。
わかってる。
今までだって、ずいぶんと楽しい恋愛を
してきたのだ。
はじめてのデートは名古屋の街の夜景の見えるバー。
話す内容は私の知らない世界の話。
私が今まで付き合ってきた彼らと違い、自信
たっぷりに色々な話をする彼に惹かれたのだ。
とても穏やかで優しい彼。
きっとこれからも楽しく、幸せなはずた。
そう思っていた。あの日までは。

