サクラと密月




もうすぐ迎えが来るからここで待っていようと私。


星が綺麗な夜。


何でも話せる大好きな友人と二人。


話たいことは沢山あった。


ハルのこと聞いて欲しかった。


でももっと聞いて欲しいことがあったのは、彼女だったみたい。


声もあげず涙を流す彼女を、私は思わず抱きしめて一緒に泣いた。



そんな所にハルがきた。



いつもの様に私たち二人を見て、からかってくる。


空気がぱっと軽くなる。


二人ともひとしきり泣いたのですっきりして、彼の言葉に笑顔になった。


ハルが店に誘ってくれたので一緒に行くことにした。




 三人で車に乗り込んで店に向かう。




大好きなハルと大好きな友人に囲まれて、今日はなんて幸せなんだろう。


店に着いて席に座り、こんな日はやっぱりお祝いしなくちゃ。


お酒を注文する。


暫くすると、ハルの演奏が始まった。


近頃ハルは特定の女の子たちに付きまとわれている。


 それも私をイライラさせる原因だった。


今日も演奏が始まると、後ろで騒ぎ始めた。


 蘭もハルの演奏が気に入ったみたい。


よく二人で音楽聴きに行ったよね、と話をしているとハルがやって来た。


ハルは私の横に座った。


蘭がハルの演奏を褒める。


ハルはお礼を言った。


お腹がすいたとハルがいうので、ハルの食事が終わるのを待つことにした。


ハルが東京で演奏をする話をした。


明日も東京だよね。


 私がお祝いを言うと、例の女の子達が来てハルに話かけた。


なんだか取り残された気分だった。


お酒もっと頼んじゃおうかな。


蘭にそう言うと、ハルが口を挟んできた。


 なんかお母さんみたい。


私もハルに反論する。


その言葉を聞いて女の子達は帰っていった。


そこにハルとさっきまで一緒に演奏していたピアノマンが来て、私たちをからかった。


蘭が笑ってくれたので、気持ちが切り替わる。


喧嘩してもつまらないもの。


こんな夜は笑っていたい。