サクラと密月




メッセージの返信が終わると、愛果はバスルームから戻ってきた。


少し恥ずかしそうに、朝食の準備を始める。


私も手伝う。



一緒に簡単に朝食を食べ、二人で家を出た。



愛果は仕事。


私は車を取りにパスタのお店に向かう。



天気は晴れ。



彼女じゃないけど、ハルくん元気かなと思う。


愛果は今日一日どんな気持ちで過ごすんだろう。


さっきのメッセージ見た時、見てしまった私までドキドキした。


多分、ハルくんに会うまで、悶々と過ごしそう。


可哀想な愛果。


でも、すごく羨ましかった。



私は一人で店へと向かう電車に揺られながら、圭介の事を考える。




メールを送ってから、もうずいぶんと経つ。


けれど返信はなかった。


そうだよね、こんなめんどくさい女は止めておいたほうがいい。


私なら多分そうする。


圭介には幸せになって欲しい。


これは本心だった。


でも、彼を誰にも取られたくないという気持ちも、頭から消えない。


本当は今こうしている時だって、逢いたくて仕方がなかった。



後悔って本当に後にしかたたないんだなと思う。


店のある駅に着いたので、電車を降りた。


店まで少し商店街を歩いた。


懐かしい景色だった。


学生の時、愛果と一緒に歩いた。


勿論圭介もだ。



懐かしさと一緒に歩いたので、店にはすぐ着いた。



ランチタイムにはまだ早く、店は閉まっていた。


車に乗り、駐車場を後にする。



車の中で、オーディオにスイッチを入れた。



メモリの中に懐かしい曲が入っていて、あの頃を思い出した。


一緒に歌いながら家に着いた。



 両親はもう仕事に行って留守だったので、部屋に入ってもう一眠りする。