サクラと密月



「俺お腹すいた、なんか食べていいかな。」


いいよと愛果。


ハルは料理を注文した。


そして愛果を見つめた。


愛果もハルを見てにっこり笑う。


おいおい、今の私には眩しすぎるよ。


「今度、東京でライブやるんだ。」


そうハルが話した。


「今のピアノの人が誘ってくれた。行ってくるね。」


わかった、と愛果。


「一緒に行く?」


とハル。


「考えとく。おめでと、ハル。」


と、愛果。


「いつなんですか、ライブ。」と私。


「うん、いつだっけ。来月かな、後で聞いてくる。」と笑う。


笑顔が素敵だ。


子供みたいに笑うんだ。


なんか、天然系かな。


そうしていると、さっき騒いていた女の子が二人連れで席にやってきた。


そしてハルに話かけた。


「私、もう一杯飲んじゃおうかな。蘭もどう。」と聞いてきた。


するとハルが女の子たちとの話を止めて、愛果に話始めた。


「愛果近頃飲みすぎ。もうすぐTOEICでしょ、今日勉強したの。」


と突っ込んだ。


以外にしっかりしてることにびっくりする。


どっちが年上なんだろう。


そして愛果もなんだかハルに甘えてないかな。


「ハルこそ、明日も東京でしょ。食べたら帰るよ。私も仕事だし。」


そう言って水を飲んだ。


さっきまでハルに話かけていた女の子達は、愛果を睨んで席に戻った。


「まあまあ、二人とも落ち着いて。」


そう言って、声をかけてくれた人がいた。


さっきまでハルと演奏していた眼鏡の男性だった。


こんばんわと挨拶する。


愛果に私の名前を聞いた。


はじめましてと挨拶する。


「二人ともいつもこうなんですよ、仲良くね。ハル、明日見にいくからね。」


そう言って帰っていった。


ミュージシャン知り合いなんていないから、どんな人達なんだろうと思ってたけど


案外真面目なんだと感心した。


料理が運ばれてきて、ハルが食べ始める。


愛果は隣でハルが食べるのをじっと見ている。


なんだかそれだけで嬉しそうな愛果。


確かにハルは美味しそうに食べる。