星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~




~蒼 side ~


美姫が出てった。



俺…なにしてんだよ

美姫のこと責めるつもりなんてなかったのに…

山瀬とのこと

あんなの嘘だと思った。

……いや

嘘だと信じたかった。

でもあの時の美姫の反応…

美姫は嘘がつけないからすぐにわかる。

美姫と山瀬

二人は付き合ってる。

美姫は俺と付き合ってるのに…

なんでだよ。

なんか裏切られた感じがして

美姫にキツく言ってしまった。

怖がってたな…


俺…

大人げないな。

美姫は「訳がある」って言ってたのに

それを何も聞かないで…

美姫に黒木のこと言われて

図星をつかれて

なんて言えばいいのか困った。

「お前とのことで脅されてる」

なんて言えるわけないだろ。


嫌われたかな…

あんなにキツく言ったんだ

嫌われても仕方ないか…

「別れよう」

なんて言われたらどうしよう…


……よし

ちゃんと謝ろう。

美姫の話も聞く。

そうだ。

美姫が本当にあんなことするわけない。

なんで信じてやれなかったんだよ。

本当…最低だな俺。

美姫のことを考えていると


黒木『先生〜。ちょっといいですか?』

黒木…こんな時になんだよ。

蒼『なに?』

黒木『足痛いので湿布ください。』

蒼『足?見してみ。』

黒木『そんなにひどくないので大丈夫です。』

………まぁいいか。

蒼『湿布持ってくるから待ってて。』

黒木『はーい!』

……えーっと湿布…湿布…っと…

…あった。

黒木のところへ持っていくと

黒木『痛みひいたのでやっぱいいです。
じゃあね先生♡』

そう言って出てった。

……なんだったんだ?

本当…なにがしたいのかわからないな。