星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~




~蒼 side ~

蒼『……んっ……』

あれ…?

俺……寝ちゃったのか。

蒼『……美姫?』

美姫は大丈夫かな?

そんなことを考えていると

美姫『先生、おはよ♪』

…………え!?

蒼『美姫!!もう大丈夫か!?』

笑っている美姫。

俺がどんな気持ちでいたと思ってんだよ。

蒼『……なんで笑うんだよ。
俺がどんな思いでいたと思ってんだよ。』

少し怒ったような話し方。

美姫『先生?ごめんね?
先生が病院まで連れてきてくれたんだよね。
ありがとう。』

ほっとした俺は

ベッドに座り…

美姫を抱きしめた。

美姫『え…!?えっ!?
ちょっ先生どうしたの?』

どうしたじゃねぇよ。

でも……

蒼『………よかった。
美姫のあんなとこみたことなかったから
どうなるかと思った……。』

美姫『………心配してくれたんだ?』

あたりまえだろ?

心配しないわけねぇだろ。

蒼『……あたりまえでしょ?』

美姫は照れたかと思ったら

美姫『……そんなこと言われたら勘違い
しちゃうよ?』

え……それって…

もしかして…

蒼『勘違いじゃなかったら? 』

俺がそう言うと

美姫は抱きしめてた俺の手を離し

俺の顔をみて

美姫『え……?』

あれ、意味伝わってない?

じゃあもう1回。

蒼『勘違いじゃなかったらどーすんの?』

美姫をみると

最初びっくりしたような顔になったかと

思えば今度は照れた顔になって

冷静な顔になり

美姫『先生?そうやってからかうのやめて。』

あ〜…気づいてないのか。

それとも信用されてないのか…

てか…美姫が鈍感なんだよな。

普通好きでもない人に

それも生徒に

頭撫でたり連絡先教えたりしねぇだろ。

普通気づくだろ。

こういう奴にはちゃんと言わないと

わかんないんだよな…

蒼『からかってねぇよ。
俺……美姫のことずっと好きだったし。』

これでさすがの美姫もわかっただろ。

美姫をみると

なんか様子が変……?

蒼『美姫?』

美姫『わたし熱でおかしくなってるみたい
だから寝るね!』

ははーん…

コイツまだわかってねぇな。

どうせ幻聴だとか思ってんだろーな。

おもしれぇ。

寝ようとする美姫の腕をつかみ

俺の方へひっぱる。

美姫が俺の胸の中に包まれている。

蒼『美姫は…俺のこと好き?』

と聞くと

美姫『………ほんとに?』

?なにが?

蒼『え?なにが?』

美姫『…先生がわたしのこと…好きって… 』

まだ信用されてなかったのか俺。

てかあそこまで言われてまだ信じないって…

思わず笑ってしまった。

蒼『ははっ。さっきからそう言ってんのに…
信じてないの?』

じゃあ…もっとストレートに…

蒼『好きだよ。美姫が好き。』

これでわかっただろ。

てかこういうの恥ずかしいんだけど。

蒼『美姫は?俺のこと好き?』

美姫『………………好き。』

今「好き」って言ったよな?

てか…あれ…照れてる?

……もう少し言ってもらおうかな…♪

蒼『んー?声が小さくて聞こえないなぁ? 』

美姫『………好きだよ。』

やっぱ照れてるな。

やっべかわいい。

このやりとりもーちょい続けてぇな。

蒼『ん〜〜〜もう1回言って?』

もともと熱があって顔が赤いのに

更に顔を赤くして

美姫『……先生のこと…好きっ!!』

もういいかな。

蒼『んっ♡よくできました♪』

そして美姫にキスした。

美姫の唇あっ…つ。

唇を離し目を開けると……

……泣いてる?

なんで…?

もしかしてやだった?

蒼『…はぁ……なんで泣いてんの?
俺とすんのやだった?』

黙って首を横にふる美姫。

じゃあなんで?

美姫『すごく…すごく幸せすぎて…
嬉しくて…
先生のことずっと好きだったからっ……! 』

……え…?

まじで?

蒼『まじで?
それすっげぇ嬉しいんだけど。
でも…美姫?泣きすぎ。』

ほんとに嬉しすぎてやばいな。

涙でぐしゃぐしゃな美姫の顔をふく。

その顔がかわいくて

愛おしい。

美姫『だっでぇ〜〜』

涙…すげぇな。

てかこんな美姫みてたら

またキスしたくなってきた。


蒼『ははっあんま泣くとブサイクになるぞ?』

美姫『それひどくない?』

と顔をあげた美姫に


キス♡


さっきよりも深く…長いキス。

美姫…苦しそうだな。

唇を離すと

美姫『…っぷはぁ…』

蒼『苦しかった?ごめんな?』

俺が謝ると

美姫『ううん。大丈夫。
幸せだから。』

そんなこと言われたら


もっとしたくなっちゃうんですけど…。

蒼『もう1回いい?』

返信を聞く前にしようとしたとき




ガラガラガラ

誰か来た!

ちぇ〜せっかくいいとこだったのに…

誰か来たから美姫は俺から離れた。

しょーがない。

後でのお楽しみにしますか♪