ごめんね。ありがとう。

ーガラー
込山先)はい。席ついてー。
みんな一斉に席に着きだす。
入ってきたのはうちのクラスの担任の込山先生。
込山先生は若くてきゃぴきゃぴしている。
込山先)では…出席とり…まあいっか。日直さん。後で欠席の人ここに書いといて。今日は私から話があります。
教室がざわざわし始める。
『先生…話ってまさか…結婚とか?』
込山先)結婚?したいでーす!
『相手いないの?』
込山先)相手がいたらもう結婚してまーす。
『体育の大橋とかは?』
込山先)暑苦しい人は苦手でーす(笑)
紗希)いい歳して、でーすはないだろ。
紗希が小声で言っていたがきっと私以外誰にも聞こえていないだろう。
紗希とは部活が一緒だったクラスメイト…横山紗希(よこやまさき)のことだ。
込山先)じつは…私…この学校やめることになりました!
『えー?!』
込山先)びっくりした?!こんな私でも先生って思ってくれてたんだ。
『先生…なにもこんなに急にやめなくても…。もうすぐ卒業式だってあるのに。』
込山先)もう決めちゃったから。
また教室がざわざわし始めた。