あの日…もし私じゃなくて明日香が選ばれてたなら、私も…明日香も…こんな思いしなくてよかったのかな?
ーあの日ー
先生に選ばれたのは私だった。
嬉しい反面、明日香に申し訳ないような思いもあった。
『由依になんか…由依だけにはなぐさめられたくない。』
由依はそう言って私の手をはらった。
その瞬間私の周りの景色がすごく早く回転しているように見えた。
鈍い痛みが全身に伝わった。
『い…ゆい…由依…』
目を覚ますとお母さんが目の前にいた。
由依)…お母さん?
母)由依。。!良かった。ほんとによかった。
お母さんが泣いている。
ねぇお母さん…どうして泣いてるの?
聞きたくてもなぜだか言葉が出てこなかった。
母)由依…あのね…由依は学校の帰り道に階段から落ちたらしいの。
階段…?ほんの少しだけあの時の瞬間がよみがえった。
母)それでね…もしかしたら…由依の足はもう上手く歩くことが出来ないかもしれないって先生が。
え…もう上手く歩けないかもしれない…?
そんな…これから大会だってあるのに…この先やりたいことだってたくさんあるのに…。
なんで?なんで私が??
私の目から大粒の涙が流れた。
母)リハビリをすれば…歩くことができるようになる可能性は低くはないって先生が言ってるの。リハビリ頑張ろう?
由依)お母さん…少し考えさせて…今はまだリハビリとか…わかんない。
お母さんは何も言わずに病室から出ていった。
どのくらい時間が経っただろうか。
お母さんが戻ってきた。
母)由依…ゆっくり考えればいいからね。お母さん何か買ってくるわね。少しは何か食べたりできそうならいいけど…。
正直、食欲はなかったけど、お母さんにそんなこと言えるはずもなく何も言わずに頷いた。
お母さんが病室から出ていくとなにやら話し声が聞こえた。
明日香)由依…ごめん。
聞きなれた声がして入口の方を見ると、明日香が立っていた。
明日香を見た瞬間、昨日の記憶がよみがえってきた。
由依)なんで来たの?
私は、気づいたらそう言っていた。
明日香)え…
由依)私は明日香のせいでもう歩けなくなるかもしれないの。試合だって…でれないの!もう帰って。
思わず泣きながら明日香に言ってしまった。
"帰って"と言ってしまったからには…明日香の顔を見ることなんて出来なかった。
明日香が私の手を払わなければ私は…こんな目にあわずにすんだ。
明日香がいなければよかったんだ。
あの時から私はずっとそう思っていた。
だけど…心のどこかでは"私は悪くない"そう思っていたんだ。
でも…明日香も…私と同じくらい辛い思いをしていたんだ。
今更気づいても遅いかもしれないけど…もう本当に会うことなんて出来ないかもしれないけど…いつか…"ごめんね"と言いたい。
ーあの日ー
先生に選ばれたのは私だった。
嬉しい反面、明日香に申し訳ないような思いもあった。
『由依になんか…由依だけにはなぐさめられたくない。』
由依はそう言って私の手をはらった。
その瞬間私の周りの景色がすごく早く回転しているように見えた。
鈍い痛みが全身に伝わった。
『い…ゆい…由依…』
目を覚ますとお母さんが目の前にいた。
由依)…お母さん?
母)由依。。!良かった。ほんとによかった。
お母さんが泣いている。
ねぇお母さん…どうして泣いてるの?
聞きたくてもなぜだか言葉が出てこなかった。
母)由依…あのね…由依は学校の帰り道に階段から落ちたらしいの。
階段…?ほんの少しだけあの時の瞬間がよみがえった。
母)それでね…もしかしたら…由依の足はもう上手く歩くことが出来ないかもしれないって先生が。
え…もう上手く歩けないかもしれない…?
そんな…これから大会だってあるのに…この先やりたいことだってたくさんあるのに…。
なんで?なんで私が??
私の目から大粒の涙が流れた。
母)リハビリをすれば…歩くことができるようになる可能性は低くはないって先生が言ってるの。リハビリ頑張ろう?
由依)お母さん…少し考えさせて…今はまだリハビリとか…わかんない。
お母さんは何も言わずに病室から出ていった。
どのくらい時間が経っただろうか。
お母さんが戻ってきた。
母)由依…ゆっくり考えればいいからね。お母さん何か買ってくるわね。少しは何か食べたりできそうならいいけど…。
正直、食欲はなかったけど、お母さんにそんなこと言えるはずもなく何も言わずに頷いた。
お母さんが病室から出ていくとなにやら話し声が聞こえた。
明日香)由依…ごめん。
聞きなれた声がして入口の方を見ると、明日香が立っていた。
明日香を見た瞬間、昨日の記憶がよみがえってきた。
由依)なんで来たの?
私は、気づいたらそう言っていた。
明日香)え…
由依)私は明日香のせいでもう歩けなくなるかもしれないの。試合だって…でれないの!もう帰って。
思わず泣きながら明日香に言ってしまった。
"帰って"と言ってしまったからには…明日香の顔を見ることなんて出来なかった。
明日香が私の手を払わなければ私は…こんな目にあわずにすんだ。
明日香がいなければよかったんだ。
あの時から私はずっとそう思っていた。
だけど…心のどこかでは"私は悪くない"そう思っていたんだ。
でも…明日香も…私と同じくらい辛い思いをしていたんだ。
今更気づいても遅いかもしれないけど…もう本当に会うことなんて出来ないかもしれないけど…いつか…"ごめんね"と言いたい。


