蒼くんのお母さん。 会ってみたいな。 きっと、蒼くんみたいに素敵な人なんだろうなぁ。 私たちは、二人で、日が暮れるまで蒼色の空を見上げていた。 「ただいま」 玄関にある置時計は、六時を指している。 もうこんな時間か…………。 「詩音、おかえり。遅かったわね」 「いや、あの、ちょっと……………」