「それから…………おれさ」 蒼くんは照れたように頭をかいた。 蒼くんの無造作に跳ねた髪の毛が、太陽に反射している。 「私、蒼くんのことが好き」 言っちゃった。 もう、後戻りはできない。 蒼くんは、呆然としたように立ち尽くしていた。 ああ…………なんで言っちゃったんだろう。 言うつもりなんて、なかったのに。