君とみた蒼空





翌日。




舞には、“喘息の発作で入院することになった”と説明して、蒼くんと歩実にもそう説明してもらうことにした。



嘘をついているのは事実だけど、とにかくみんなには心配を掛けたくない。



気づかれるまでは、黙っておかなくちゃ。



入院生活は暇だけど、この病院には、とても大きな図書館がある。



その図書館は、この病院の自慢でもあるんだ。




私は、舞が放課後に来てくれるまでそこにいることにした。



本を読んでいると、時間があっという間に過ぎていく。



気づけば、もう学校の授業が終わる時間になっていた。