「舞………ごめん」 保健室のベッドに横たわり、舞に謝った。 「何言ってんの。そんなの気にしなくていいから」 そう言ってニコッと笑った舞。 その笑顔に、ほっと安心した。 「待ってね、今優くんに連絡するから」 優くん、というのは私のお兄ちゃんで、優希(ユウキ)、という名前の通りすごく優しい。 私とお兄ちゃんは十歳離れていて、今二十六歳。 お兄ちゃんは、お医者さんで私の主治医でもある。