しばらくして、舞と歩実が帰ってしまうと蒼くんと二人きりになった。 「なぁ、詩音」 「なぁに?」 「なんでさ………なんで詩音はいつも、ひとりで抱え込むんだよ」 ………病気の事? それは、だって。 心配を掛けたくないからだよ。 蒼くんなんか、前心配して部活休んでまでお見舞いに来てくれた。 そんなことがあったら、嫌だから。