“世界で一番、幸せになって” 沙良ちゃんは、私の幸せをこのミサンガに願ってくれたんだ。 自分の事なんか、そっちのけで。 “これからもずっとずっと、笑っていてください。” 沙良ちゃんがそう言うなら、笑顔でいる。 私は、夜空に瞬く星を見つめた。 そのとき、他の星の何倍も強く強く、輝いている星を見つける。 あの星は、沙良ちゃんかもしれない。 何となく、そう思った。