もう最期なんて、信じられないよ──────。 病院まで急いで向かった。 病院に入ると一目散に沙良ちゃんの病室に向かう。 「沙良ちゃん!」 『宮川 沙良』とかかれたプレートのある病室の前に来ると、私は病室のドアを開けた。 「失礼………します」 病室の真ん中にあるベッドに、沙良ちゃんが横たわっていた。 「沙良ちゃん!」 「……しお、ん………」 酸素マスクを付けられて、苦しそうに息をする沙良ちゃん。