「“また明日ね”って別れても、明日会えるなんて、誰にも保証されてないから。今しか伝えられないこともあるんだよ」 沙良ちゃんの言葉は、私の心に大きく響いた。 「詩音には、“今”を大切にしてほしいな」 「沙良ちゃん………私、行かなきゃ」 蒼くんのところへ。 愛しい君のところへ。 「詩音、頑張って。応援してるから」 沙良ちゃんの言葉に頷くと、私は病室を飛び出した。