君とみた蒼空




「………それで、蒼くんと喧嘩しちゃったの……」


蒼くんと喧嘩をしてから、ちょうど1週間。


私は、沙良ちゃんの病室を訪れていた。



沙良ちゃんは、まだこうして話していられるもののすごく体調が悪そうだ。



最近は、よく沙良ちゃんのお見舞いに来てこうしてふたりで喋っている。



私は、蒼くんと喧嘩してしまったことを沙良ちゃんに話した。


沙良ちゃんは、私の話を真剣に聞いてくれたけど、どこか切なげな表情をしていた。



「詩音………」



沙良ちゃんは、私の目を見て私の名前をつぶやいた。