私が教室の扉を思いっきり開けると、みんなはまだ昼食の途中だったようだ。 息を切らしながら舞と歩実の方に駆け寄る私に、みんなの視線が集まる。 「詩音、どうしたの!?」 きっと今にも泣きそうな顔をしている私を見て、舞と歩実が心配そうに私の方に手をおく。 「もしかして………蒼が、泣かせたの?」 歩実が、信じられない、と言ったような口調でそう言った。 「違うの………私が悪いの………」 「………え……?」