それからというもの、私は蒼くんといると気まずくなってしまった。


だって、あの青空の下での約束を私は破ってしまうかもしれないんだから。




「詩音、じゃあな」



「う、うん………」




学校の帰り際、蒼くんが手を振ってくれても私はぎこちない返事を返すことしかできなかった。




蒼くんが、心配そうに私の顔を覗き込んできたけれど、私は顔を上げることさえできなかった。