そして、ふたりで手を繋いで駅まで向かった。



「詩音、なに乗る?」



「えー………私、絶叫系は無理………」



「絶対ジェットコースター、乗ろうな」



「えーっ、嫌だ! 私乗らない!」



他愛もない会話をしていると、向こうの方に舞と颯太くんが歩いているのが見える。



「おーい! 颯太、舞ー!」



となりで蒼くんが、大声で叫ぶ。



その声に気づいたらしく、ふたりが振り向いた。