それから、私の部屋に行き、ふたりで喋っているとあっという間に10時少し前になった。 「じゃあ、そろそろ行こっか!」 私がそう言って立ち上がると、蒼くんが私の手を引っ張った。 私は蒼くんの力に負けてもう一度床の上に座る。 「蒼くん? どうしたの?」 蒼くんは、俯いて私の手を掴んだままなにも言わない。 気分でも悪いのかな………?